トートバッグは洗濯機にかけていいの?しわしわにならないトートバッグの正しい洗い方を素材別に解説!
最終更新日:2024.11.28
トートバッグを洗濯したらしわしわになってしまい、どうすればよいか悩んでいませんか?そもそもトートバッグが洗えるのかが分からず、そのまま使い続けているという方もいるでしょう。
前提として、トートバッグは洗濯できないものも少なくありません。とはいえ、お気に入りのトートバッグが汚れてしまった場合、どうにかしてきれいにしたいものですよね。
そこで今回の記事では、シワにならないトートバッグの洗濯方法をご紹介!干し方やシワになってしまったときの伸ばし方もレクチャーしますので、トートバッグのしわしわ問題の解消にぜひお役立てください。
トートバッグの洗い方は、素材によって異なるが、基本手洗い
トートバッグの正しい洗い方は、素材にもよりますが、基本的に手洗いです。手洗いが最も生地の傷み・縮みが起こりにくく、きれいにお手入れできます。
ただし、洗濯できるのは綿生地と、ポリエステルやナイロンなどの一部の化学繊維のみ。一般的には洗えるとされている素材でも、商品によっては洗濯できない場合もあります。実際に洗えるかどうかや適した洗い方は必ず洗濯表示をチェックしてください。一部の素材は水で洗えませんので、お手入れの際はクリーニングに出すことをおすすめします。
また洗濯できる素材でも、洗い過ぎは傷みの元です。普段のお手入れは、汚れやゴミを布用ブラシで落とし、乾拭きもしくは水を固く絞った布で拭きます。ひどく汚れたときのみ、水洗いしましょう。
キャンバス生地のトートバッグのしわにならない洗い方【持ち手】
ここからは、洗える素材の中でもしわしわになりやすい代表格、キャンバス生地のトートバッグの洗い方をお伝えします。まずは、手垢汚れが気になりやすい持ち手の洗い方からみていきましょう。
必要なもの
トートバッグの持ち手を手洗いするときに使う道具は、次のとおりです。
● 洗濯洗剤
● 歯ブラシ
● タオル
洗剤は、洗濯用の固形せっけんがおすすめです。また歯ブラシは、使用済みのものを消毒して使ってもOK。タオルは大きめなら1枚でも構いませんが、2枚用意しておくと便利ですよ。
手順
トートバッグの持ち手の洗濯は、以下の4ステップで完了です。
1. 汚れを水で濡らす
2. 洗濯洗剤を直塗りし、歯ブラシで汚れをやさしくこする
3. 湿らせたタオルで洗剤を拭き取る
4. 乾いたタオルに水分を吸収させたあと干して乾かす
歯ブラシを使うときは、擦り付けるのではなく汚れをかき出すようなイメージでトントンとこすってください。乾かす場所は、風通しのよい所を選びましょう。
キャンバス生地のトートバッグのしわにならない洗い方【全体】
続いて、キャンバス生地のトートバッグ本体の正しい洗い方です。基本的な流れは手洗いののち、つけ置き洗いをします。なお道具は、持ち手を洗うときと同じ用具に加え、トートバッグがすっぽり入るサイズのバケツもしくはタライが必要です。また洗剤は、固形・液体中性洗剤の2種類を用意してください。
手順① 固形せっけんで、汚れている箇所を手洗い
まず、特に汚れがひどい部分に洗濯用の固形せっけんを塗り、軽くこすり洗いをします。細かい部分は、歯ブラシを使うとやりやすいですよ。
なお、固形せっけんで洗うのは部分的な汚れのみ。全体を強く洗うとロゴやプリントが剥がれたり、生地が痛んで毛羽立ったりしやすくなるため、避けるほうがよいでしょう。
手順② 中性洗剤を薄めた、ぬるま湯につけ置き
次に、バケツもしくはタライにトートバッグがひたひたに浸かる程度の水を入れ、衣類用の中性洗剤を少量溶かします。その洗剤液にトートバッグ全体をしっかり浸し、約20分〜30分そのままつけ置きしてください。
時間が経ったらトートバッグを手でやさしく押し洗いしたのち、汚れが残っている部分を歯ブラシで軽くこすります。汚れが落ちたら水を新しいものに入れ替え、洗剤が出なくなるまで押し洗いするのを繰り返しましょう。
手順③ しわにならないよう、脱水機能はなるべく使わず、タオルで水分を吸収する
トートバッグを乾かすときは、いきなり干すのではなく、まずタオルドライします。乾いたタオルを押し当て、水分をしっかり吸収させましょう。
なお脱水にかけるとシワになりやすくなるので、大変かもしれませんが、水分を取るのは極力手作業で行ってください。どうしても脱水にかける必要があるときは、おしゃれ着モードなど力の弱い機能を選び、1分程度のごく短い時間に留めます。
その他の素材のトートバッグの正しい洗い方
トートバッグによく使われる生地には、キャンバス以外にもさまざまな素材があります。ここからは、トートバッグによく使われる素材別に、正しい洗い方を確認していきましょう。
ナイロン・ポリエステル
化学繊維であるナイロンやポリエステルは、汚れは付きにくいものの、カビが生えることがあります。そんなとき、お手入れに使うのはエタノールもしくは重曹です。
エタノールはそのまま柔らかい布に含ませ、カビや汚れを拭き取りましょう。重曹を使うときは、水100mlに対し小さじ1杯程度を溶かしたものを霧吹きなどに入れてスプレーし、約5分おいてから乾いた布で拭きます。
拭くだけでは落ちないひどい汚れが付いている場合は、キャンバスと同じく手洗いで洗濯してください。洗い方は基本的にキャンバスと同じですが、使用する水の温度は30度〜35度くらいのぬるま湯が適しています。
綿
薄手の綿生地のトートバッグを洗濯するときも、キャンバス生地と同じ洗い方です。ただし、キャンバスよりデリケートなので、よりやさしく取り扱うよう心がけてください。
レザー
基本的に、レザー生地はご家庭で洗濯できません。日頃のお手入れは、乾拭きが基本です。雨などで濡れた濡れるとカビやシミになりやすいので、すみやかに拭き取りましょう。
また、定期的に専用のクリーナーとクリームでお手入れすることで、乾燥によるひび割れを防ぎ、きれいな状態が長持ちします。ひどい汚れのお手入れは、クリーニング店に相談してください。
洗濯機を使う場合の注意点
トートバッグの生地によっては、手洗いのほか、洗濯機が使えるものがあります。ただし洗濯機は、次の3つのポイントを押さえたうえで使用するよう注意してください。
洗濯表示を確認する
洗濯機で洗うまえに、トートバッグの洗濯表示タグを確認しましょう。洗濯表示には、洗濯の可否と、適した洗い方が記載されています。洗うときの適温や強度も分かるので、必ずチェックしてからお手入れに取りかかってください。
洗濯ネットを用いる
トートバッグを洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットの使用がおすすめです。洗濯ネットには、色落ち・色移りや形崩れを防止する効果があります。効果が最大限に発揮できるよう、洗濯ネットはトートバッグの大きさに比べ、大き過ぎず小さ過ぎないちょうどいいサイズのものを選びましょう。
中性洗剤を使用する
トートバッグの洗濯洗剤には、中性洗剤が最適です。なかでも「おしゃれ着洗い用」と表示された洗剤を選ぶと、生地を傷めずきれいに仕上がります。
正しい干し方
洗濯後のトートバッグを干すときは、シワを防ぐいくつかのコツがあります。以下では、トートバッグがしわしわにならないためのポイントを、2つに分けて解説します。
ハンガーを2本使って、しわを伸ばした状態で干す
最もシワになりにくい干し方は、ハンガーを2本使う方法です。まずハンガーを平行に並べ、トートバッグの左右の持ち手を一つずつかけてください。そのままハンガーを左右に開き、トートバッグの口が開いた状態で干すとしわしわにならず乾きやすくなります。
直射日光にあたらない場所で干す
干す際に直射日光に当てると、どの素材でも生地の痛みや変色の原因になります。洗濯後の正しい干し方は、タオルドライ後にシワを伸ばして形を整え、風通しのよい場所での陰干しです。
また乾燥機やドライヤーをかけるのも、生地の傷み・縮み・変色を誘発するので極力避けてください。特に、ナイロン・ポリエステルなどの化学繊維は熱に弱い傾向にあるため、長持ちさせたいなら乾燥機などの使用は厳禁です。
洗濯によって、トートバッグがしわしわになってしまった時の対処法
丁寧にお手入れしたつもりでも、生地によっては洗濯後にトートバッグがしわしわになってしまうことも……。そんなときは、次の3つの対処法を試してみましょう。
● 正しい洗濯方法で、再度洗う
● しわを伸ばした状態で、干す
● 素材によっては、トートバッグにアイロンをかける
正しい洗濯方法で、再度洗う
付いてしまったシワは、再度洗濯することでリセットできます。洗い直すときは今度こそシワにならないよう、正しい方法で洗ってください。
しわを伸ばした状態で、干す
洗濯後にしわしわになってしまったトートバッグは、乾かすまえにシワをしっかり伸ばしてから干すことで解消できる場合があります。伸ばし方は、上下左右にそっと引っ張ったり、手で軽く叩くようにしたりするとシワが取れやすいはずです。
素材によっては、トートバッグにアイロンをかける
トートバッグを洗濯するとどうしてもしわしわになってしまうときは、アイロンがけで伸ばす手もあります。ただし、アイロンが使えるのは綿100%の生地のみです。さらに、当て布やスチーム機能を活用することで、傷みが最小限に抑えられます。
まとめ
今回はトートバッグの洗濯方法をご紹介しましたが、冒頭でも触れているとおり、商品や生地の素材によっては洗えないものもあります。なお「販促STYLE」で取り扱っているトートバッグの大半は、素材およびプリントの性質上、洗濯できません。どうしても洗う必要がある場合は、摩擦・水濡れによる色落ちに十分注意したうえ、自己判断で行ってください。
トートバッグをきれいな状態に保つには、普段のお手入れが大切です。汚れが染み付くと落とすのが大変になるので、日頃から正しい方法でお手入れしましょう。丁寧にお手入れしていれば、お気に入りのトートバッグが長持ちするはず。ぜひ今回ご紹介したやり方を参考に、日々のケアに取り組んでみてくださいね。