トートバッグ制作におすすめの生地とは?生地の特徴や裏地選びの方法を解説
最終更新日:2024.11.12
通学・ビジネスや買い物用、収納用具としても大人気のグッズのトートバッグ。さまざまな生地のトートバッグがあり、アイテム選びに悩んでしまいますよね。
そこで今回の記事では、トートバッグ生地の素材の種類と織り方、それぞれの特徴を解説します。表・裏地の選び方とトートバッグにおすすめの生地も紹介しますので、制作の前にぜひご一読ください。
生地の繊維の種類
生地を作る元となる繊維は、天然素材と化学素材の2種類に分けられます。はじめに、それぞれの繊維の特徴を確認しておきましょう。
天然素材
「天然素材」とは、自然由来の原料から作られる繊維。人にも環境にもやさしく、ナチュラルな風合いが魅力です。
代表的な天然素材として、次の3つが挙げられます。
● コットン
● リネン
● シルク
コットン
「コットン」とは、綿花の糸を織った繊維です。柔らかな触感で、吸水性・耐熱性に優れます。発色もよいため、幅広いプリント方法に対応できます。なお同じコットン生地でも、糸の太さや織り方によって名称はさまざまです。
リネン
「リネン」とは、亜麻という植物を原料とする麻繊維の一種です。素朴なシャリ感のある独特の風合いがあり、サラッとした質感で吸水・吸湿に優れます。乾きも早いことから夏用だと思われがちですが、保温性も高く、オールシーズン対応可能です。
シルク
「シルク」とは、蚕(かいこ)という虫の繭を繊維化したものを指します。きめ細やかで艶やかな光沢・ドレープと高級感のある素材です。保温性・保湿性が高く、夏は涼しく冬は温かいオールマイティーさを誇ります。
化学素材
「化学素材」とは、石油や木材などを原料とし、化学の力で人工的に作られた繊維です。合成繊維と再生繊維の2種類があり、素材によって違いはあるものの、総じて独特のツルツルした触感を特徴とします。天然素材より安価にもかかわらず機能性も高く、コストパフォーマンスに優れる素材です。
代表的な化学繊維として、次の3つが挙げられます。
● レーヨン
● ナイロン
● ポリエステル
レーヨン
「レーヨン」とは、木材パルプから作られた再生繊維です。シルクに似た艶やかな質感とドレープ感があり、高い吸水力・吸湿力を持ちます。化学繊維の一種ですが、植物由来の原料のため、環境にやさしい素材です。
ナイロン
「ナイロン」とは、ポリアミドという石油由来の原料から作られる合成繊維です。世界初の化学繊維として知られており、しなやかで光沢感のある質感となっています。摩擦と伸縮に耐性が高く、非常に丈夫でシワもつきにくい素材です。
ポリエルテル
「ポリエステル」とは、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの石油を原料とした合成繊維です。最もポピュラーな化学繊維であり、ツルツルした触り心地になっています。厚みが薄くコンパクトでありながら、丈夫で型崩れや縮みも起きにくいのが特徴です。
トートバッグによくある生地の織り方
一般的に、トートバッグに使う生地は「三原組織」と呼ばれる以下3種類の織り方で作られています。
● 平織り
● 綾織り
● 繻子織り
平織り
「平織り(ひらおり)」とは、糸を1本ずつ縦横に交差させる織り方です。「プレーンウィーブ(Plain weave)」とも呼ばれる最もシンプルな編み目であり、丈夫で通気性がよく、摩擦にも強い耐久性を持ちます。
綾織り
「綾織り(あやおり)」は、2〜3本の縦糸に対し、1本の横糸をくぐらせるように織って作られます。別名を「ツイル」といい、この名称なら聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。また「斜文織り(しゃもんおり)」という名称も付けられていることからも分かるとおり、繊維が斜め方向になっています。おしゃれかつ柔らかな風合いで、伸びよくシワにもなりにくい織り方です。
繻子織り
「繻子織り(しゅすおり)」とは、縦糸もしくは横糸いずれか一方を長く取って浮かせるようにした織り方。別名を「サテン」といい、糸の交差が見えにくいなめらかできめ細やかな見た目です。高級感を演出したいときや、ドレープを出したい場合などによく用いられます。
トートバッグ生地選びのポイント
トートバッグの生地選びに悩んだら、生地の厚さと素材の性質に着目してみてください。ここでは、それぞれのチェックポイントをお伝えします。
生地の厚さ
繊維の種類や織る糸の太さ、織り方に応じて生地の厚みが変わります。トートバッグに適した生地は、用途やニーズによってさまざま。収納力や丈夫さを求めるなら厚手の生地、収納性や持ち運びやすさを重視するなら薄手のものがおすすめです。
なお生地の厚みは、以下の単位で表されます。
● コットン素材:oz(オンス)・号
● ナイロンやポリエステルなどの化学繊維:D(デニール)
なお単位はozとDは数が大きいほう、号だと小さい数字がより厚い生地です。
素材の性質
前述のとおり、繊維は素材によって性質が大きく異なります。どの素材の生地もそれぞれメリット・デメリットがあるため、何を重視するのかによって決めるとよいでしょう。
例えば、丈夫さを求めるなら厚手タイプのコットン生地やナイロンが適しています。コンパクトに収納したいときや、サブバッグ・エコバッグにしたいときは、薄いコットン製やポリエステルがぴったりです。
トートバッグにおすすめの生地
多種多様な素材があるなかで、特にトートバッグにおすすめなのは以下6種類の生地です。
● コットン
● キャンバス
● ポリエステル
● デニム
● 不織布
● ジュート・リネン
コットン
マチなしのトートバッグによく用いられるコットン。薄くて軽く、単価も安いため、ノベルティやバラまき用のオリジナルグッズを制作する際にも選ばれています。
キャンバス
最も一般的なトートバッグの生地といえばキャンバスです。「帆布(はんぷ)」ともいい、ざっくりとしたナチュラルな風合いが魅力だといえます。
ポリエステル
軽量でかさばらないポリエステルは、買い物用のエコバッグに最適です。コンパクトに折りたためるタイプのトートバッグの大半は、このおポリエステル生地が使用されています。
デニム
インディゴ・白色の太い綿糸を綾織りにした生地は「デニム」と呼ばれます。もともとは、作業着の生地に使われていたほど頑丈な素材です。カジュアルな印象が強く、使い込むほどに味が出てくるので育てる楽しみがあります。
不織布
「不織布」とは、ポリエステルなどの化学繊維を人工的な方法で接着した織らない生地です。非常に軽量で通気性もよいことから、資料を入れて配布するために作るトートバッグに適しています。
ジュート・リネン
ジュート・リネンを使えば、素材感の強いナチュラルなイメージのトートバッグが作れます。涼しげな印象になるため、夏のシーズンのオリジナルグッズ・ノベルティなどの生地におすすめです。
トートバッグの裏地の選び方
トートバッグには、外側と内側で異なる生地が使われているものがあります。裏地は必須ではないものの、付けると丈夫で長持ちするトートバッグになるほか、中身が透ける心配もありません。
ただし、裏地は表とは役割が違うため、異なる基準で選ぶことが大切です。ここからは、トートバッグの裏地の選び方を3つの視点から解説します。
表の生地の厚さを考えて選ぶ
裏地を選ぶときは、表の生地の色・柄とのバランスも重要です。派手な色同士や柄と柄を合わせるのは高度なテクニックであり、調和させるにはセンスを要します。迷ったときは、表の生地と裏地の色味を合わせるとしっくりくるはず。また柄を入れるときは、表・裏どちらか一方だけにするとぐっと合わせやすくなります。
保冷用など用途に合わせて選ぶ
どのような用途のトートバッグにするか決まっているなら、それに合わせて裏地を選べばOKです。例えば、保冷用のトートバッグには専用の裏地を付けなければいけません。付与する機能に応じた裏地選びは、選択肢が少ないぶん、スムーズに決まるでしょう。
ノベルティとしてのトートバッグの評価
生地やその組み合わせによってオリジナリティが出せるトートバッグは、ノベルティの定番アイテムの一つ。人気の秘訣は、次の3つです。
● 印刷面が広く可視性がよい
● 実用性に優れ役に立つ
● 長期間使える
印刷面が広く可視性が良い
トートバッグは印刷できる範囲が広く、外からよく見えるのでアピール効果が抜群です。ロゴ入れ・名入れやオリジナルイラストなどデザインに工夫すれば、多くの注目が集められます。
実用性に優れ役に立つ
持ち歩くモノの収納はもちろん、買い物用のエコバッグや衣類・小物入れなどさまざまな用途に使えるトートバッグは、ニーズの高いアイテムです。消費者が求めるノベルティの条件の一つは「実用性の高さ」。いくらデザインにこだわっても、使ってもらえないことには意味がありません。トートバッグは実用的で、もらっても使い道に困らないため、多くのユーザーに喜んで使ってもらえるでしょう。
長期間使える
トートバッグは繰り返し使えるため、宣伝・PR効果が長持ちです。またSDGsの達成へ向けた活動が推進されている今、使い捨てグッズよりエコでサステナブルなトートバッグを配布することで、エシカルな姿勢が示せます。
トートバッグの販促Styleでの制作事例
ここからは「販促STYLE」のマチ付きトートバッグの制作事例を紹介します。
まとめ
トートバッグは、色・柄だけではなく、生地の素材や織り方、裏地との組み合わせでも雰囲気がガラッと変わります。生地ごとの厚さや機能性も踏まえて、目的・ニーズに合うものを選んでくださいね。 オリジナルグッズやノベルティとしてトートバッグの制作を検討しているなら「販促STYLE」へ!ベーシックな生地からちょっとめずらしい生地まで、豊富なラインナップをご用意しました。見積もり・制作・納品まですべてワンストップでスピーディー。小ロット・大ロットなどあらゆるご要望にお応えしますので、ぜひご利用ください。