ノベルティ選びの際に気をつけるべき景品表示法とは?上限金額などもあわせて解説
最終更新日:2022.09.20
ノベルティを選ぶ前に知っておきたい注意点として、景品表示法についてご存知でしょうか。景品表示法は違反行為とみなされると相応のペナルティが課せられます。ノベルティを製作する前には必ず押さえておかなければならない法律です。
そこで本記事では、ノベルティに関わる景品表示法の問題について知りたい方に向けて、景品表示法の概要や景品表示法で禁止されていることなどを分かりやすく解説します。また、ノベルティにおすすめの商品も合わせて紹介しているので、ぜひノベルティ作りの参考にしてみてください。
そもそもノベルティとは
そもそもノベルティとは何なのでしょうか。ノベルティとは、企業が販売促進の一環として、企業名や商品名、サービス名、ブランド名、ロゴなどを入れて製作し、無料で配布するグッズのことです。主に認知向上やブランディング、集客を目的として配られます。
また、購入特典やサービス利用者限定プレゼントなど、消費者の購入を後押しするような条件付きのグッズについては「プレミアム」といいますが、昨今は景品やオマケなどを総じてノベルティと呼ぶことが多いようです。
景品表示法(景表法)とは?概要を分かりやすく解説
景品表示法とは、商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを厳しく規制し、消費者がより良い商品やサービスを自主的に選択できる環境を守るためにある法律です。不当な表示や過大な景品類の提供を禁止することで、一般消費者の利益を保護します。 景品表示法の定める景品類とは、「商品・サービスの取引に付随して、相手方に提供される物品、金銭などの経済上の利益」とされており、ノベルティグッズも景品表示法の対象になります。
景品表示法で禁止されていること
消費者が適正に商品・サービスを選択できる環境を守る「景品表示法」。ここからは「景品表示法」で禁止されている「不当表示」と「過大な景品類の提供」について解説していきます。
不当表示
「景品表示法」では、商品広告などに際して「実際よりも品質・規格が著しく優れている」「ほかの企業よりも著しく有利である」などといった、消費者に誤認させる表示を規制しています。
商品のパッケージやお店の看板だけでなく、テレビやラジオのCM、インターネット広告、セールスの電話などもこの法律の規制対象になります。
過大な景品類の提供
「景品表示法」では、消費者へ提供する景品類に上限金額を設け、過度に高額な景品類の提供が行われないよう規制しています。
景品目当てで商品・サービスを選び、質の悪い商品や価格の高い物を買わされて消費者が不利益を受けてしまわないように、景品の金額には上限が設けられています。景品類に該当するノベルティも規制の対象です。
景品法(景品表示法)で決められているノベルティの上限金額
「景品表示法」では、景品類を「一般懸賞」「共同懸賞」「総付景品」の3種に分類し、種類ごとにそれぞれ上限金額を定めています。ここからは、各景品類の定義とその上限金額について解説します。
一般懸賞
「一般懸賞」とは、商品購入者・サービス利用者に対し、くじやゲームなどを行い、景品類を提供することをいいます。例えば、抽選券やじゃんけんの勝敗、クイズの正誤、競技の優劣などによって景品類を提供する場合、「一般懸賞」となります。
「一般懸賞」では、5,000円未満は取引価格の20倍、5,000円以上は10万円が上限額とさだめられています。また、総額の限度額は懸賞に係る売上予定総額の2%までとなっています。
共同懸賞
「共同懸賞」とは、複数の事業者が共同で行う懸賞のことです。例えば、一定の地域内(市町村など)の小売業者やサービス事業者が共同で実施する「◯◯まつり」や、商店街が共同で実施する中元・歳末セールなどがこれにあたります。
「共同懸賞」の上限額は取引価格にかかわらず30万円までとされており、上限総額は懸賞に係る売上予定総額の3%とまでと定められています。
総付景品
「総付景品(そうづけけいひん)」とは、商品・サービスを利用したり、来店したりする人にもれなく提供する景品類のことをいいます。例えば商品の購入者特典や、申込者・来店者への先着順プレゼントなどは「総付景品」と呼ばれます。
ノベルティは総付景品に該当するパターンが多いため、注意しましょう。「総付景品」では、取引価格が1,000円未満であれば200円、1,000円以上であれば取引価格の5分の1が上限と定められています。
ノベルティに使える商品7選
違反すると消費者庁から措置命令と課徴金納付命令が行われる「景品表示法」。刑事罰や損害賠償に発展するケースもあります。罰則を受けないためにも、どんなノベルティを選べば良いのか知りたいことでしょう。そこで、ノベルティに使えるおすすめ商品を7種紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
オーガニックコットンA4フラットバッグ ナチュラル
会員卸価格 ¥110(税抜)
オーガニックコットン製のA4サイズトートバッグ。ナチュラルな風合いのボディは印刷可能面積が広く、企業ロゴを入れるだけでおしゃれなノベルティになります。底マチのないフラットなタイプなので、小さくたたんで景品として商品にベタ付けしてもかさばりません。総付景品にする場合、取引価格が1,000円未満の商品にも特典として付けられます。
厚手コットンマルシェバッグ(M) ナチュラル
会員卸価格 ¥175(税抜)
しっかりとした幅広の持ち手がおしゃれなマルシェバッグです。程よい柔らかさは残しつつ中が透けて見えない厚手コットン生地は、無漂白のナチュラルな仕立て。お買い物バッグとしてはもちろん、カジュアルコーデに合わせて日常使いのバッグとしても使用してもらえます。取引価格が1,000円未満の商品の総付景品にすることも可能です。
カトラリーセット バンブーファイバー入タイプ(2点)
会員卸価格 ¥175(税抜)
プラスチックに代わる新素材として注目を集めている、竹繊維を使ったエコ素材「バンブーファイバー」入りタイプのカトラリーセットです。スプーンとフォーク、収納ケース、シリコンバンドがセットになっています。カトラリーが分解できるため、コンパクトに持ち運べて便利。企業のSDGsの側面をアピールすることもできるグッズです。
スリムクリアボトル
ダブルウォールタンブラー(バンブーファイバー配合)
会員卸価格 ¥390(税抜)
エコ素材バンブーファイバー配合の2層タンブラー。軽くて丈夫で割れにくいため、アウトドアでの利用やお子様用のコップとしてもおすすめです。テイクアウトカップのような、シンプルでスタイリッシュなデザインも魅力。また、ほぼ全面に単色名入れができるのでノベルティとして配布するのにも最適なアイテムとなっています。
タッチペン付3色+1色スリムペン
会員卸価格 ¥75(税抜)
タッチペンと黒1.0mm、黒0.7mm、赤0.7mm、青0.7mmの4本のボールペンが1本になった多機能ペンです。多色ボールペンなのにスリムで握りやすいのも美点。展示会や説明会などで配ればその場で使えるものとして喜ばれることでしょう。総付景品として、取引価格が1,000円未満の商品に特典として付けられるアイテムです。
デイリーユースミニノート
会員卸価格 ¥190(税抜)
図形や文章を書くのに便利な5mm方眼ノート。カバンの中でページが痛まないゴムバンド付きです。ダブルリングタイプのミニノートは、ビジネスシーンで立ったままメモを取るのにも重宝します。表紙色はブルー、レッド、ネイビー、ブラック、ホワイトの5色でラインナップ。企業名やロゴなどの名入れも可能です。
ノベルティ選びの際には景品表示法に気をつけて
本記事では、ノベルティ製作をはじめて試みる人に向けて、ノベルティを作る前に知っておきたい注意点として、景品表示法の問題を解説しました。一部のノベルティは景品表示法の定める景品類に該当します。景品表示法は違反すると相応のペナルティがあるため、ノベルティを選ぶ際は景品表示法にも気をつけましょう。本記事をノベルティ選びの参考にしてみてください。